waters_connect 3.2.0 LTS リリースの概要

waters_connect ベースキットは、一般的なシステム用途に対応するプラットフォームサービス、ユーティリティーツール、および Hub、Administration、System Console、Device Management、Explorer、Qualification などのコアアプリケーションで構成されています。

このリリースの主なメリット：

• 日本語に翻訳されたソフトウェアにより、Quan ワークフローおよびバイオ医薬品ワークフローに waters_connect を使用する際の製品理解が高まります。
• 以下のような取り込みイベントおよび取り込みメソッドのオーディットトレイルでのより包括的な知見により、コンプライアンス対応が向上します：
  • カスタマイズ可能なレポートの詳細なユーザー設定の制限
  • データセットに関連するメソッド、実験記録、分析後レポート、装置の詳細などの記録のオーディットトレイルでのトレーサビリティーの向上
  • Explorer アプリケーションでのドラフト状態の記録の表示
• 単一のネットワーク展開で最大 5 台の Xevo タンデム四重極装置を接続することで、ラボの生産性を向上させ、装置の所有コストを削減します。
• 2D LC テクノロジー搭載 ACQUITY UPLC システムを使用した多次元液体クロマトグラフィーに対応する UNIFI アプリケーション内の精密質量ワークフローにより、装置システムインレットおよびイオン源の機能を拡張します。
• Laboratory Network Device（LND）アプリケーションで取り込みを行う際の製品の頑健性と安定性が向上し、装置エラーによるデータ転送通信のボトルネックが低減します。
• 新規の waters_connect LND PC のリリースにより、waters_connect ネットワーク展開のパフォーマンスと信頼性が向上します。
• MassLynx データをインポートする際の頑健性とパフォーマンスが向上します。
• Device Management アプリケーションにより、waters_connect 取り込みワークフローの使いやすさと生産性が向上しす。これにより、ラボラトリーネットワークデバイス、装置システム、クライアント、装置ドライバーを管理することができます。
  • System Console でのシステムオンライン/オフラインのワンクリックセットアップ。
  • Sample Submission および Toolkit アプリケーションでの診断チャンネルの表示。
• ユーザーインターフェースの改善により、UNIFI アプリケーションの使いやすさが向上しました。これにはアイコンの再設計、画面の垂直方向のスペースに収まるデータ量の増加、スクロールバーの視認性の向上、表形式のデータのダイナミックなズームイン/アウトの調整などが含まれます。
• 以下のような影響の大きいソフトウェア欠陥に対処することにより、製品の品質と安定性が向上します。
  • 既定のサンプルトレイは［ANSI-48 バイアル 2ML］。
  • waters_connect アプリケーションの読み込み時間。
  • MS Quan 結果セットの文字制限とドラフトステータス。
  • 候補成分の UNIFI 高エネルギーフラグメントテーブル。
  • UNIFI DDA および MSMS データにより、検出結果を［サイエンスライブラリー］に送信/取得する

LC-MS Toolkit アプリケーションにより、定義されたワークフロー外でのデータの調査が可能になり、さらに高度な使用に必要なソフトウェアの柔軟さが得られます。

このリリースの主なメリット：

• ロックマスチャンネル、コンバインしてスペクトルを表示、［波形解析］、［スムージング］、［質量測定］、［スペクトルバックグラウンド減算］、［クロマトグラムのコンバインおよび減算］、ズーム機能の向上、Tof/四重極セントロイドスペクトルコンティナムデータなど、Toolkit の基本的な精密質量分析のためのツールが拡張されました。
• RT、面積、%面積、高さ、%高さ、幅、ピーク内のデータポイント数を詳細に記録できる、クロマトグラムからピークリストテーブルを作成する機能
• 実測精密質量を説明できる可能性のある化学式を計算する元素組成カリキュレーターが含まれています。低エネルギーおよび高エネルギーの MSe データを分析して、計算に高エネルギーフラグメントを含めることもできます。
• 日本語対応。

waters_connect 取り込みキットは、Sample Submission アプリケーション、Method Editor アプリケーション、Laboratory Network Device アプリケーションで構成されています。このキットにより、Xevo G2-XS QTof、Xevo G3 QTof、BioAccord システムなどのウォーターズの装置システムを使用した精密質量バイオ医薬品アプリケーションでのデータ取り込み、および Xevo TQ-S cronos、Xevo TQ-S micro、Xevo TQ-XS、Xevo TQ Absolute での定量ワークフローを利用できます。

このリリースの主なメリット：

• ACQUITY UPLC M-Class システムおよび Xevo G3 QTof 用 NanoLockSpray イオン源に対するサポートにより、装置システムインレットおよびイオン源の機能が拡張します。
• Sample Submission アプリケーションおよび Acquisition Method Editor アプリケーションを使用する際の取り込みワークフローでのトランスポート層セキュリティ (TLS) 1.2 の採用により、セキュリティーが向上します。
• Xevo G2-XS QTof および Xevo G3 QTof、Intact Mass アプリケーションおよび Peptide MAM アプリケーションのデータ取り込みと解析を自動化することで、バイオ医薬品ワークフローの使いやすさと生産性が改善します。
• Sample Submission アプリケーションで診断チャンネルを表示することで、waters_connect 取り込みワークフローの使いやすさと生産性が向上します。
• 日本語対応。

MS Quan アプリケーションは、低分子定量を可能にし、複数サンプル向けの例外に焦点を合わせたレビューと見やすいクロマトグラムのウィンドウにより、定量データの解析とレビューステップの加速に役立ちます。

MS Quan v1.10 リリースの主なメリット：

• サンプル係数により、サンプル希釈ワークフローが可能になります。
• レポート作成機能の強化により、PDF レポートの内容をさらにカスタマイズできるようになります。
  • 複数のレポートの同時生成が容易に行えるレポートキュー

  • データテーブルの設定（列を含める/除外する、および順序付け）

  • オプションのピークの注釈

  • オプションの軸ラベル

  • 追加の設定可能なサマリー情報

  • 結果セットで生成されたすべてのレポートを表示可能

  • 広すぎるとテーブルが自動的に分割される

  • 追加のイオン比フィールドおよび定性イオンフィールド

• 日本語対応

• PFAS 関連機能の強化
  • ユーザーが原点を強制するキャリブレーションにおいて R² 値が表示される
  • LLOQ 値を含めることによる合計値の下限の計算
  • 内部標準試料の関連付けを二次内部標準試料に変更するオプション
  • 保持時間の規則を更新し、相対保持時間の規則を使用してピークを同定できるようにする

MS Quan v1.11 リリースの主なメリット：

• メソッドと結果の編集操作および破棄操作が明確になり、データ保存の状況がわかりやすくなります。
• すべての MS Quan のバージョン情報の明確な表示。
• MS Quan が一次内部標準試料の回収率（%）を自動的に計算するようになりました。
• レポート作成機能の強化により、PDF レポートの内容をさらにカスタマイズできるようになります。
  • クロマトグラムのサイズを設定し、軸を定義するオプション
  • 含めた注入/分析種のフィルタリング
  • 装置システムの種類および名前を含める
• 手動解析ワークフローの改善により、新しいピークをより確実に追加および定義できる

ペプチドマルチ特性分析（MAM）アプリケーションにより、ペプチドレベルでバイオ医薬品の製品品質特性（PQA）をモニターすることができます

Peptide MAM 1.8.0 リリースの主なメリット：

• サードパーティ製インフォマティクスツールによる分析の作成と結果の取得をサポートするアプリケーションプログラミングインターフェース（API）が使用可能になりました。
• モノアイソトピックピーク検出ルーチンの改善（Improved Monoisotopic Peak Detection、IMPD）により、高分子量ペプチドを含むデータの解析が向上し、これによって低強度や欠落したモノアイソトピックピークの検出がサポートされます。
• 日本語対応

Peptide MAM 1.8.1 リリースの主なメリット：

• PDA 光学検出器対応。TUV に加えて、PDA 検出器から光学チャンネルを表示できるようになりました。
• サンプルオーガナイザーに対応し、最大 19 枚のマイクロタイタープレート、または 9 枚の中高さのプレート、または 6 枚のディープウェルプレートを収納できます。これにより、Peptide MAM ユーザーの潜在的なスループットが増加します。

Intact Mass により、オリゴヌクレオチド、ペプチド、タンパク質、複合体のバイオ医薬品の質量確認および純度決定が可能になります。

このリリースの主なメリット：

• PDA 光学検出器対応。TUV に加えて、PDA 検出器で MaxPlot（マックスプロット）光学チャンネルを表示し、このチャンネルを検出に使用できるようになりました。注入に PDA データが含まれている場合、MaxPlot（マックスプロット）クロマトグラムが表示され、ピーク検出に使用されます。MaxPlot クロマトグラムがない場合、注入の最初の光学クロマトグラムが表示されてピーク検出に使用されます。
• サンプルオーガナイザーおよびサンプルマネージャーのバイアルに対応し、最大マイクロタイタープレート 19 枚、中高さプレート（または 2 mL バイアルホルダー）9 枚、またはディープウェルプレート（または 4 mL バイアルホルダー）6 枚を収納できます。これにより、Intact Mass ユーザーの潜在的なスループットが増加します。
• IEX、SEC、逆相のカラムサポートおよび分析が組み込まれた光学専用のワークフローにより、MS を必要としないラボ内のグループにも、Intact Mass が役立ちます。
• 自動サンプルレポート生成により、ハイスループットのインタクト質量ワークフローがさらにサポートされます。ユーザーは、個別のレポートをダウンロードするために完全な分析を開く必要がありません。現在は、解析の完了時にレポートを自動的にローカルフォルダーにダウンロードするオプションと、大量のデータから重要な詳細を効率的に引き出すように設計されたハイスループットレポートテンプレートのオプションがあります。
• グループ化された計算により、MS データを使用して IEX 分析、SEC 分析、逆相分析を合理化できます。
• 分析の解析をキャンセルできるようになり、既知の問題によって分析の時間とリソースが失われるのを防止できます。

CONFIRM Sequence アプリケーションにより、合理化されたオリゴヌクレオチド配列の確認および不純物特性解析のワークフローを合理化できます

このリリースの主なメリット：

• 同重体質量があいまいなセグメントの呼び出しを含む理論的な消化物のシーケンスカバー率の視覚化を使用して、選択した核酸消化戦略によって理論的に必要なシーケンスカバー率が得られるかどうかを確認できるようになりました。これは、独自の消化産物を使用して最適なシーケンスカバー率を実現するための最良の消化戦略を決定するのに役立ちます。
• 日本語対応

waters_connect Map Sequence により、消化済みオリゴヌクレオチドの精密質量マッピングが可能になります。

このアプリケーションの主なメリット：

• in silico 予測消化産物の入力
• 事前に取り込まれたデータを解析して消化産物を同定
• グループ化された結果によるシーケンスカバー率の迅速な評価
• 構造異性体および配列繰り返しの同定
• カバレッジマップの結果の出力のレビュー

当社の中核的な Xevo タンデム四重極ファミリーの質量分析計で使用できる、ラボで大量のサンプルバッチを迅速かつ簡単に処理でき、データレビューにかかる時間を大幅に短縮するための定量分析ソフトウェア。PFAS から遺伝毒性不純物まで対応する分析法の規制準拠したワークフローにより、生産性が最大化します。

タンパク質ベースの医薬品、ワクチン、核酸ベースの医薬品用のバイオ医薬品のための精密質量アプリケーション。

バイオプロセスウォークアップソリューションを含む、プロセス（使用済み細胞培養培地）および製品品質特性モニタリングのためのバイオプロセス精密質量アプリケーション。

農薬、乱用薬物、代謝物、不純物、抽出物、浸出物などの化合物の汎用的な定性的および定量的分析による、低分子のスクリーニングのための精密質量ベースのソリューション。

オペレーティングシステム
Windows

必要条件

• Windows Defender を［オフ］に設定
• OS 言語：英語（米国）、日本語（日本）
• waters_connect PC に付属している Windows イメージには Windows IoT Enterprise ライセンスが含まれており、これにより、標準版と比較して、オペレーティングシステムのサービス終了時に拡張サポートが受けられるという違いがあります。 Windows リリースの詳細情報はこちらから。

サポートされる
ワークステーション PC のバージョン

• Windows 10 Enterprise IoT LTSC 2021 版（バージョン 21H2）
• Windows 10 Pro バージョン 22H2

オペレーティングシステム
Windows

必要条件

• Windows Defender を［オフ］に設定
• OS 言語：英語（米国）、日本語（日本）
• waters_connect PC に付属している Windows イメージには Windows IoT Enterprise ライセンスが含まれており、これにより、標準版と比較して、オペレーティングシステムのサービス終了時に拡張サポートが受けられるという違いがあります。 Windows リリースの詳細情報はこちらから。

サポートされるバージョン