waters_connect 3.5.0 リリースの概要

waters_connect ベースキットは、システムの主要用途に対応するプラットフォームサービス、ベースユーティリティーツール、および Hub、Administration、サイエンスライブラリーなどのベースアプリケーションで構成されています。

このリリースの主なメリット：

• 以下の通り、ドラフト状態での記録取り扱いの効率向上と、署名メソッドおよびアクティブなマルチユーザーセッションのより適切な管理ポリシーにより、コンプライアンス対応が向上します。
  • 一意の署名メソッドフォルダーポリシーを必要なフォルダーに割り当て、レポートの承認で指定されていない署名メソッドを使用できないようにする
  • 同じワークステーション PC またはクライアント PC 用のソフトウェアに新しいユーザーがサインインする際に、前のアクティブであったユーザーセッションをロックする

• 取り込んだデータをリアルタイムで汎用ファイル形式に変換し、サードパーティ製ソフトウェアを使用する際にすぐに使用できるようにすることで、サンプルセットを登録する際の生産性が向上します。新しい waters_connect DATA Convert ツールを用いて、MS、MS/MS、DDA、MSE のデータを mzML 形式に変換することにより、サードパーティ製ソフトウェアアプリケーションとのデータ互換性が向上します。

• 新しい合理化された効率的な waters_connect 製品の注文およびライセンスモデルにより、お客様のデジタルソフトウェアの管理エクスペリエンスが向上します。

• アイコンの再設計、画面に垂直に表示されるデータの最適化、スクロールバーの視認性の向上、表形式データの動的ズーム調整などのユーザーインターフェースの改善により、waters_connect Administration の使いやすさが向上します。

• サイエンスライブラリーの検出結果セクションで複数の付加イオンが含まれている成分を取り扱う場合、waters_connect UNIFI でより迅速に分析法を生成できます。複数の付加イオンによって特徴付けられる成分の Excel メカニズムからのサイエンスライブラリーのインポート強化のメリットを享受します。

• すべての waters_connect インストールの種類のスペース使用状況を示すスタンドアローンツールにより、製品の効率的な使用とパフォーマンスのためのストレージ容量キャパシティーに対する認識が向上します。

• 以下のような影響の大きいソフトウェア欠陥に対処することにより、製品の品質と安定性が向上します。

  • waters_connect Administration を開くとパフォーマンスが低下する
  • waters_connect UNIFI のユーザーインターフェースで、適切なサイズのアイコンおよびスクロールバーを表示できない
  • ドラフト状態の記録が含まれているフォルダーのエクスポートまたは削除を防ぐことができない
  • Xevo G3 QTof および ACQUITY サンプルマネージャー - フロースルーニードル（SM-FTN）、クオータナリーソルベントマネージャー（QSM）、カラムマネージャー、フォトダイオードアレイ（PDA）検出器（CRI-5875）を使用するネットワークインストールで、waters_connect UNIFI を介してデータを取り込む場合のデータバッファリングおよび転送のボトルネックによるシステムダウンタイムが解消されます。

Sample Submission、Method Editor、Laboratory Network Device により、Xevo G2-XS QTof、Xevo G3 QTof、BioAccord システムなど、精密質量バイオ医薬品アプリケーションで用いられるウォーターズ装置システムによるデータ取り込みが可能になります。  

このリリースの主なメリット：

• waters_connect 定量ワークフロー用に LIMS からのデータを取り込んで解析する機能など、LIMS から waters_connect Sample Submission への .cvs ファイルベースのデータ転送メカニズムにより、コンプライアンス対応および取り込みワークフローの使いやすさが向上します。

• サンプル注入の時点で waters_connect LC-MS Toolkit を開くことにより、後で生成されたデータをリアルタイムで表示でき、サンプルを登録する際の生産性と使いやすさが向上します。

• waters_connect System Monitoring により、ラボの運用効率を高め、ユーザーがリアルタイムのステータスを表示できて、使用する waters_connect LC-MS 装置および LC Empower の展開から情報を得られるようになります。

LC-MS Toolkit により、定義されたワークフロー外でのデータの調査が可能になり、さらに高度な使用に必要なソフトウェアの柔軟さが得られます。

このリリースの主なメリット：

• データ依存取り込み（DDA）の種類を調査し、waters_connect LC-MS Toolkit でデータをリアルタイムでロックマス補正することにより、データの明確さを高め、より迅速な意志決定を可能にします。以下のことが可能になります：
  • MS サーベイスキャンを得られた MS/MS スペクトルにリンクする。
  • 迅速なデータレビュー用の DDA スイッチテーブル。
  • スイッチテーブルをエクスポートして Acquisition Method Editor の除外リストを拡張する。
  • 取り込み中のデータの表示、操作、ロックマス補正を行う。
• waters_connect LC-MS Toolkit の構造解析機能が強化され、未知成分の結果が得られるまでの時間を短縮できます。以下のことが可能になります：
  • Mass Fragment の改善（代替の構造割り当てを選択して結果を PDF にレポートする機能など）。

waters_connect UNIFI により、低分子から生物製剤に至るまでの精密質量実験の実行が可能になります。さらに、一般的なシステム使用のために、System Console、Device Management、Explorer、Qualification などのコアアプリケーションへのアクセスを提供します。

このリリースの主なメリット：

• ポリマー分析に UNIFI 精密質量スクリーニングワークフローを使用する際、データの明確性向上により、迅速な意志決定か可能になります。同位体クラスタリングアルゴリズムの改良による、オーバーラップした同位体クラスターを含む代表的なポリマー同位体パターンの分離の向上のメリットを享受します。

このリリースではサポートされていません。詳細については、waters_connect 3.2.0 LTS および waters_connect 3.3.0 のページを参照してください。

このリリースではサポートされていません。詳細については、waters_connect 3.2.0 LTS および waters_connect 3.3.0 のページを参照してください。

オペレーティングシステム
Windows

必要条件

• Windows Defender を［オフ］に設定
• OS 言語：英語（米国）、日本語（日本）

サポートされるバージョン

• Windows 10 Enterprise IoT LTSC 2021 版（バージョン 21H2）
• Windows 10 Pro バージョン 22H2

オペレーティングシステム
Windows

サポートされるバージョン