waters_connect 3.6.0 リリースの概要

一般的なシステム用途を目的とした Hub、Administration、System Console、Device Management、Explorer、Qualification などのプラットフォームコンポーネントとコアアプリケーションで構成されています。

このリリースの主なメリット：

• waters_connect ベースキットは、一般的なシステム用途に対応するプラットフォームサービス、ユーティリティーツール、および Hub や Administration、サイエンスライブラリーなどのコアアプリケーションで構成されています。

• waters_connect アプリケーションプログラミングインターフェース（API）の新しい評価項目により、ラボの自動化とサードパーティ製ソフトウェアとの統合が向上します。API への接続性とパフォーマンスが向上することにより、以下のようなメリットが得られます。
  • ロックマス補正データ、コンティナムスペクトル、セントロイドスペクトル、コンバインスペクトル、抽出質量クロマトグラムへのアクセス
  • Xevo G3 QTof や Xevo MRT などの装置を使用して waters_connect で生成されたデータ用の質量分析ソフトウェアスイートへの直接データ転送
  • メソッドドラフトのライフサイクルにわたるワークフローの構築
  • ［名前］、［説明］、［バージョン］、［作成日時］、［変更日時］、［フォルダー］、［種類 ID］、［作成ユーザー名］、［変更ユーザー名］、［状態］などの一般的なフィールドの検索
  • バックアップジョブに関する情報の入手
  • （以前はブラウザーの CORS 設定によってブロックされた）登録済みサードパーティーブラウザーアプリのサポート

LC-MS Toolkit により、定義されたワークフロー外でのデータの調査が可能になり、さらに高度な使用に必要なソフトウェアの柔軟さが得られます。

このリリースの主なメリット：

• LC-MS Toolkit アプリケーションでのデータの表示および調査における以下のような機能強化により、データの明確さと結果を得るスピードが向上します。
  • イオンの質量分解能の自動計算および注釈。
  • クロマトグラムにおけるベースピーク質量の注釈。
  • Xevo MRT データの表示および調査。
  • 事前に保存した分析種のグループからの複数の抽出イオンクロマトグラムの実行。
• LC-MS Toolkit セッションを、Sample Submission アプリケーション内からサンプルリストレベルで、リアルタイムおよび取り込み後に生成することによる生産性向上。

Sample Submission、Method Editor、laboratory network device で構成される waters_connect 取り込みキットは、Xevo G2-XS QTof、Xevo G3 QTof、Xevo MRT、BioAccord システムなど、精密質量アプリケーションで使用されるウォーターズ装置システムでのデータ取り込みが可能になります。

このリリースの主なメリット：

• waters_connect ワークステーションのインストールにおける Sample Submission アプリケーションおよび Method Editor アプリケーション内に Xevo MRT 装置のサポートを導入することにより、ラボの生産性とスループットが向上します。
• サンプルリストで注入を選択し、取り込み中の注入および取り込みが完了したサンプルのいずれかの注入から LC-MS Toolkit セッションのデータを直接調べる機能により、サンプル登録の時点における生産性と使いやすさが向上します。

waters_connect Data Convert を用いて、MS、MS/MS、DDA、MSE のデータを .mzML 形式に変換することにより、サードパーティ製ソフトウェアアプリケーションとのデータ互換性が向上します。

このリリースの主なメリット：

• 取り込まれたデータを汎用ファイル形式（.mzML）にリアルタイムで変換することにより、Xevo MRT、Xevo G2-XS QTof、ACQUITY RDa でサンプルを登録する際の生産性が向上し、サードパーティ製ソフトウェアをすぐに使用できるようになります。

waters_connect UNIFI により、低分子から生物製剤に至るまでの精密質量実験の実行が可能になります。さらに、一般的なシステム使用のために、System Console、Device Management、Explorer、Qualification などのコアアプリケーションへのアクセスを提供します。

このリリースの主なメリット：

• Xevo MRT、Xevo G3 QTof、Xevo G2-XS QTof、ACQUITY RDa を使用する場合、Sample Submission でのデータ取り込みと UNIFI でのデータ解析の自動化により、低分子医薬品およびバイオ医薬品のワークフローの使いやすさと生産性が向上します。
• Xevo MRT 装置とともに UNIFI アプリケーションワークフローを使用する場合、結果が得られるまでの時間が短縮し、データの明確さが向上します。最短の取り込み速度でも高い質量分解能と ppm 未満の質量精度を得て、UNIFI 低分子医薬品および UNIFI バイオ医薬品ワークフローで、広範囲のサンプルおよびマトリックスにわたって分析種を確実に同定する力を活用できます。
• ワークステーションインストールおよびネットワークインストール用の UNIFI アプリケーション内の Vion IMS QTof 装置用 waters_connect 短期リリースサポートの導入により、ラボの生産性が向上します。

ペプチドマルチ特性分析（MAM）アプリケーションにより、ペプチドレベルでバイオ医薬品の製品品質特性（PQA）をモニターすることができます。

Peptide MAM 1.8.0 リリースの主なメリット：

• サードパーティ製インフォマティクスツールによる分析の作成と結果の取得をサポートするアプリケーションプログラミングインターフェース（API）が使用可能になりました。
• モノアイソトピックピーク検出ルーチンの改善（Improved Monoisotopic Peak Detection、IMPD）により、高分子量ペプチドを含むデータの解析が向上し、これによって低強度や欠落したモノアイソトピックピークの検出がサポートされます。
• 日本語対応

Peptide MAM 1.8.1 リリースの主なメリット：

• PDA 光学検出器対応。TUV に加えて、PDA 検出器から光学チャンネルを表示できるようになりました。
• サンプルオーガナイザーに対応し、最大 19 枚のマイクロタイタープレート、または 9 枚の中高さのプレート、または 6 枚のディープウェルプレートを収納できます。これにより、Peptide MAM ユーザーの潜在的なスループットが増加します。

Intact Mass により、オリゴヌクレオチド、ペプチド、タンパク質、複合体のバイオ医薬品の質量確認および純度決定が可能になります。

このリリースの主なメリット：

• PDA 光学検出器対応。TUV に加えて、PDA 検出器で MaxPlot（マックスプロット）光学チャンネルを表示し、このチャンネルを検出に使用できるようになりました。注入に PDA データが含まれている場合、MaxPlot（マックスプロット）クロマトグラムが表示され、ピーク検出に使用されます。MaxPlot クロマトグラムがない場合、注入の最初の光学クロマトグラムが表示されてピーク検出に使用されます。
• サンプルオーガナイザーおよびサンプルマネージャーのバイアルに対応し、最大マイクロタイタープレート 19 枚、中高さプレート（または 2 mL バイアルホルダー）9 枚、またはディープウェルプレート（または 4 mL バイアルホルダー）6 枚を収納できます。これにより、Intact Mass ユーザーの潜在的なスループットが増加します。
• IEX、SEC、逆相のカラムサポートおよび分析が組み込まれた光学専用のワークフローにより、MS を必要としないラボ内のグループにも、Intact Mass が役立ちます。
• 自動サンプルレポート生成により、ハイスループットのインタクト質量ワークフローがさらにサポートされます。ユーザーは、個別のレポートをダウンロードするために完全な分析を開く必要がありません。現在は、解析の完了時にレポートを自動的にローカルフォルダーにダウンロードするオプションと、大量のデータから重要な詳細を効率的に引き出すように設計されたハイスループットレポートテンプレートのオプションがあります。
• グループ化された計算により、MS データを使用して IEX 分析、SEC 分析、逆相分析を合理化できます。
• 分析の解析をキャンセルできるようになり、既知の問題によって分析の時間とリソースが失われるのを防止できます。

CONFIRM Sequence により、オリゴヌクレオチドの配列確認および不純物特性解析のワークフローを合理化できます。

このリリースの主なメリット：

• 同重体質量があいまいなセグメントの呼び出しを含む理論的な消化物のシーケンスカバー率の視覚化を使用して、選択した核酸消化戦略によって理論的に必要なシーケンスカバー率が得られるかどうかを確認できるようになりました。これは、独自の消化産物を使用して最適なシーケンスカバー率を実現するための最良の消化戦略を決定するのに役立ちます。
• 日本語対応

waters_connect Map Sequence により、消化済みオリゴヌクレオチドの精密質量マッピングが可能になります。

このアプリケーションの主なメリット：

• in silico 予測消化産物の入力
• 事前に取り込まれたデータを解析して消化産物を同定
• グループ化された結果によるシーケンスカバー率の迅速な評価
• 構造異性体および配列繰り返しの同定
• カバレッジマップの結果の出力のレビュー

タンデム四重極質量分析システムを用いた定量分析

• このリリースではサポートされていません。詳細については、waters_connect 3.2.0 LTS および waters_connect 3.3.0 のページを参照してください。

タンパク質ベースの医薬品、ワクチン、核酸ベースの医薬品用のバイオ医薬品のための精密質量アプリケーション。

バイオプロセスウォークアップソリューションを含む、プロセス（使用済み細胞培養培地）および製品品質特性モニタリングのためのバイオプロセス精密質量アプリケーション。

農薬、乱用薬物、代謝物、不純物、抽出物、浸出物などの化合物の汎用的な定性的および定量的分析による、低分子のスクリーニングのための精密質量ベースのソリューション。

精密質量に基づくメタボロミクス、リピドミクスおよび代謝物同定。

オペレーティングシステム
Windows

必要条件

• Windows Defender を［オフ］に設定
• OS 言語：英語（米国）、日本語（日本）
• waters_connect PC に付属している Windows イメージには Windows IoT Enterprise ライセンスが含まれており、これにより、標準版と比較して、オペレーティングシステムのサービス終了時に拡張サポートが受けられるという違いがあります。 Windows リリースの詳細情報はこちらから。

サポートされるバージョン

ワークステーション PC

• Windows 10 Enterprise LTSC 2021 版（バージョン 21H2）
• Windows 10 Enterprise IoT LTSC 2021 版（バージョン 21H2）*
• Windows 10 Pro バージョン 22H2

オペレーティングシステム
Windows

必要条件

• Windows Defender を［オフ］に設定
• サーバーおよび LND OS の言語：英語（米国）、日本語（日本）（サーバーおよびLND）。
• クライアント OS の言語：展開は、Windows の欧州言語バージョンおよび日本語バージョンでサポートされています。Hub は英語（米国）または日本語（日本）でのみ表示されます。
• waters_connect PC に付属している Windows イメージには Windows IoT Enterprise ライセンスが含まれており、これにより、標準版と比較して、オペレーティングシステムのサービス終了時に拡張サポートが受けられるという違いがあります。 Windows リリースの詳細情報はこちらから。

サポートされるバージョン